CLI リファレンス
rustfs のサブコマンド、サーバーフラグ、対応する環境変数、ボリュームパスの構文をまとめたリファレンスです。
rustfs バイナリは 6 つのサブコマンドを備えています。サブコマンドを付けずに rustfs を実行すると、サーバーが起動します。
サブコマンド
| コマンド | 説明 |
|---|---|
rustfs server [OPTIONS] <VOLUMES>... | オブジェクトストレージサーバーを起動します(サブコマンドを省略したときの既定動作です)。 |
rustfs info [--all] [--json] [system|runtime|build|config|deps] | システム、ランタイム、ビルド、設定、または依存関係の情報を表示します。 |
rustfs tls inspect --path <DIR> | TLS 証明書ディレクトリの配置と解析状態を検査します。 |
rustfs diagnose [OPTIONS] <PATHS>... | ログファイルを分析し、可能性の高い障害原因を報告します。 |
rustfs inspect <COMMAND> | サーバーを起動せずに、永続化されたバケットメタデータを検査します。 |
rustfs connect <COMMAND> | 外向きの RustFS Connect 連携を設定します。 |
rustfs server /data/rustfs
rustfs info --all --json
rustfs tls inspect --path /etc/rustfs/tls従来の起動方法との互換性
後方互換のため引数は前処理されるので、従来の起動方法もそのまま動作します。
| 従来の形式 | 解釈 |
|---|---|
rustfs /data | rustfs server /data |
rustfs --address :9000 /data | rustfs server --address :9000 /data |
rustfs(引数なし) | RUSTFS_VOLUMES からボリュームを読み込む rustfs server |
rustfs --info | rustfs info |
rustfs help | rustfs --help |
サーバーフラグ
すべてのサーバーフラグには、対応する環境変数があります。両方を設定した場合は、フラグが優先されます。
| フラグ | 環境変数 | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|---|
<VOLUMES>...(位置引数) | RUSTFS_VOLUMES | required | ストレージボリュームまたはエンドポイントを、空白区切りで指定します。 |
--address | RUSTFS_ADDRESS | :9000 | S3 API のバインドアドレスです(ADDRESS:PORT。IP またはホスト名)。 |
--server-domains | RUSTFS_SERVER_DOMAINS | unset | 仮想ホスト形式のリクエストに使う、カンマ区切りのドメインです。 |
--access-key | RUSTFS_ACCESS_KEY | unset | ルートアクセスキーです(--access-key-file と競合します)。 |
--access-key-file | RUSTFS_ACCESS_KEY_FILE | unset | ルートアクセスキーを格納したファイルです。 |
--secret-key | RUSTFS_SECRET_KEY | unset | ルートシークレットキーです(--secret-key-file と競合します)。 |
--secret-key-file | RUSTFS_SECRET_KEY_FILE | unset | ルートシークレットキーを格納したファイルです。 |
--console-enable | RUSTFS_CONSOLE_ENABLE | true | 組み込みの Web Console を有効にします。 |
--console-address | RUSTFS_CONSOLE_ADDRESS | :9001 | Console のバインドアドレスです。 |
--obs-endpoint | RUSTFS_OBS_ENDPOINT | empty | トレース、メトリクス、ログ向けの OTLP/HTTP ベース URL です。 |
--tls-path | RUSTFS_TLS_PATH | unset | API と Console 用の TLS 証明書ディレクトリです。 |
--license | RUSTFS_LICENSE | unset | ライセンス文字列です。 |
--region | RUSTFS_REGION | unset | クライアントへ報告するサービスリージョンです。 |
--kms-enable | RUSTFS_KMS_ENABLE | false | KMS によるサーバー側の暗号化を有効にします。 |
--kms-backend | RUSTFS_KMS_BACKEND | local | KMS バックエンドです。指定できる値は local、vault / vault-kv2、vault-transit です。 |
--kms-key-dir | RUSTFS_KMS_KEY_DIR | unset | ローカル KMS バックエンドのキーディレクトリです。 |
--kms-local-master-key | RUSTFS_KMS_LOCAL_MASTER_KEY | unset | ローカル KMS のキーファイルを暗号化するマスターキーです。 |
--kms-vault-address | RUSTFS_KMS_VAULT_ADDRESS | unset | Vault バックエンドが使う Vault のアドレスです。 |
--kms-vault-token | RUSTFS_KMS_VAULT_TOKEN | unset | Vault バックエンドが使う Vault トークンです。 |
--kms-vault-mount-path | RUSTFS_KMS_VAULT_MOUNT_PATH | unset | vault-transit の Transit マウントです(既定値は transit)。vault / vault-kv2 では非推奨であり、使用されません。 |
--kms-default-key-id | RUSTFS_KMS_DEFAULT_KEY_ID | unset | 暗号化に使う既定の KMS キー ID です。 |
--kms-allow-insecure-dev-defaults | RUSTFS_KMS_ALLOW_INSECURE_DEV_DEFAULTS | false | 開発専用の、安全でない KMS 既定値を許可します。 |
--buffer-profile | RUSTFS_BUFFER_PROFILE | GeneralPurpose | 適応的なバッファサイズ決定に使うワークロードプロファイルです。 |
--buffer-profile-disable | RUSTFS_BUFFER_PROFILE_DISABLE | false | 従来の固定サイズバッファを使います。 |
--access-key と --secret-key、およびそれらのファイル形式のいずれも指定しない場合、サーバーは組み込みの既定認証情報(rustfsadmin/rustfsadmin)にフォールバックし、警告をログに記録します。一時的な検証以外のデプロイでは、実際の認証情報を設定します。
ボリュームの構文
ボリュームは位置引数(または RUSTFS_VOLUMES)として渡し、空白で区切ります。
省略記号による展開
ボリュームトークンには、数値として展開される {N...M} 範囲を 1 つ以上含められます。
# Expands to /data/rustfs0 /data/rustfs1 /data/rustfs2 /data/rustfs3
rustfs server /data/rustfs{0...3}
# Multi-node: expands across hosts and disks
rustfs server http://node{1...4}:9000/data/rustfs{0...3}パーサーで確認済みの規則は次のとおりです。
- 範囲の形式は
{N...M}です。NとMは 10 進または 16 進の正の整数であり、MはNより大きい必要があります。 - 1 つのトークンに複数の範囲を含められます(例: ホスト範囲とディスク範囲)。すべての組み合わせが展開されます。
- 1 つの範囲を展開したときの最大数は 10,000 エントリです。
複数のプール
サーバープールを分けるには、エンドポイントのグループを空白区切りで並べます。各引数(空白で区切られた 1 つ)が、それぞれ独自の展開グループになります。
rustfs server http://node{1...4}:9000/data/rustfs{0...3} http://node{5...8}:9000/data/rustfs{0...3}環境変数で設定する場合は、同じ文字列を RUSTFS_VOLUMES に指定します。
export RUSTFS_VOLUMES="http://node{1...4}:9000/data/rustfs{0...3}"
rustfs server